国を超えたプロジェクト、小さな奇跡の始まり
南仏田舎住まいの私は、ある日偶然、電車で藤田夫妻に出会いました。
世間話でもと、、お話しを伺ってみると、
それは、思いがけず、壮大なお話に、、、
奥様が、ご自身で4年半の歳月をかけて作り上げた、モンサンミッシェルの模型を、
フランスのモンサンミッシェル寺院へ寄贈するためにフランスに来ているが
難問ばかりで、プロジェクトは進まず、彼此2年もの間、手を尽くしているのだと
前回までのお話は
モンサンミッシェルと藤田夫妻|小さな奇跡の語①
以下、前回つづき、
—藤田洋子さんからのお便り—
プロジェクト発案
あるの出会い
4年半かけて私が、作り上げた、モンサンミッセルの陶器のジオラマを、仕上げ2年の、歳月が流れた、、
ある日
NHKの「地球探訪」という、1時間番組でモンサンミッセルを1ヶ月に、わたって取材した
プロデューサーが、このジオラマを見て、驚き、大変褒めて下さったんです!
このことで私は、自信を持ち是非フランスに飾って欲しい。
出来れば、、、、モンサンミッシェルにとの想いを、持ちました
写真出典:http://tabikabe.jp/pic/
アプローチ開始
そして実現しようと、私たちは、アプローチを始めました。
まずは、手前みそにならないため、近隣の人はもとより、遠くの知人達にも(1名はインドネシアから)見に来てもらい、「作品の評価を」してもらいました。
そして、作品をフランスへ、モンサンミッシェルへ、寄贈するための糸口を探ました。
彼方此方、知人を通して、又は直接聞いてみました。
”NHK、日テレ、電通、新聞社、日仏大使館、日本仏、仏日本大使館、JAL、エールフランス、等”
思いつく限り、、、、
その他マスコミ、フランス関連の機関にアプローチしてみました。
が、、、全く糸口はつかめずでした。
そんな中、知人のフランス大学出身者に、パリの日本人センターを経由して、直接モンサンミッシェルに連絡を取ってみた結果、
トントンと話しが進みました。
こうして、モンサンミッシェルの寺院への、ジオラマ奉納がようやく決まったのです。
問題山積、梱包、発送、等々
その後も、多くの難関がありました。
発送前の、梱包も非常に難しい条件ばかりでした。
陶器で出来た、非常に脆い63個ものパーツから出来ているジオラマです。
ウッカリすると、直ぐに「ポロッ」と破損してしまいます。梱包と発送には、細心の注意が必要でした。
大手有名2社に、彫刻絵画等と同じ、芸術品の扱いで、見積もりをとったところ、
2社とも、梱包だけで何十万円という、とんでもない額が、出てきました。
しかも、空港留。
色々探し、、、、
ネットで日本郵便のEMSシステムが、目にとまり問い合わせた所、、、、
それはdoor to doorで、納得の行く値段の発送で、しかも航空便で配送途中の状況、配達証明が、リアルタイムで把握出来き今回のような、場合には非常に安心できるシステムでした。
そして、こちらにお願いすることに決まりました、が梱包が、、お願いできないことがわかりました。
陶器製の63個の脆い、パーツから出来ている作品でしたので、当初、梱包は業者に、お願いするつもりでしたが、
こちらの郵送システムだと、梱包に対する補償はしない。
ということで、、、梱包は自分達で行うことになりました。
落下実験のテストから、やってみました
落下テスト
先ず、段ボールにダミーの陶器を入れ、1mからコンクリートにむけ、落下テストをしました。(各面計6面)落下テストにクリアー後、梱包作業です。
壊れやすいところが、何処かは作った私が一番良く解っているので、弱い部分にはプチプチを2重、3重にして、再び全体を4重に包みました。
発送後、現地で開梱した時に、一ヶ所だけ塔の一部が折れましたが修正可能でした。
又修復が生じた場合非常に困難な1パーツはハンドキャリーにしました。
モン・サン・ミッシェルに届いた作品のパーツ
合計32箱、出荷後2週間以内に、すべて現地に無事届きました!!
夢の実現
そして愈愈、渡仏
10月、奉納するために、現地モンサンミッシェルでの組み立て作業です。
32箱ものパーツの開梱半日、組み立てには翌日半日かかり無事完了しました。
お披露目の席には、院長や地元のマスコミの方もみえ。院長から制作意図等の、インタビューをうけました。
その後シスター全員が加わり皆さんと、昼食をして頂きました。
ジオラマの設置場所は、モンサンミッシェルの重鎮御三方、モンサンミッシェルの院
長様、並びに僧院の院長であるシスター、そして、モンサンミッシェル法人の会長で相談されて、巡礼者のための、宿泊施設である僧院(モンサンミッシェルから5km)に設置し、公開されることになりました。
このジオラマを使って、院長様が巡礼に来た人達に、モンサンミッセルの案内をして、来た方々が巡礼に、旅立てるようにしたい。ということでした。
そして数年後は、ここに観光客をも、呼びたいとも言っておられました。
又、この宿泊施設、管理人ご夫婦にも大変感謝され、奥様はこのジオラマを見て、
と、
いう言葉を頂き、私は考えてもいなかった事に感動しました。
このジオラマが、この様に役立つのは、大変嬉しく、本当に作った甲斐があります。
ここに、到達出来たのは色々な方々の力があって成し遂げられたことです。
自分一人では作って終わり。ここまで広がりませんでした。皆様に感謝しています。
今回の件、我々夫婦にとって、生涯で一度あるかどうかの経験でした。
よく言うお釈迦様の手の中で。の国を超えた大きなプロジェクトを、大勢の人とこなした満足感があります。
—おわり—
モン・サン・ミッシェル由来
守護天使ミカエル伝説
・モン・サン・ミッシェルの由来
今から1,300年ほど前の遠い昔に
ある一人の司祭の手によってこの世界遺産モンサンミッシェルは建造されました。
こそれには伝説で、大天使ミカエルが、ある夜司祭の前に、現れ「この地に寺院を造るよう告知」したのがこのモン・サン・ミッシェルの縁起だと伝えられています。
ミカエルの告知を信じた司祭は、強い信念を持って、当時ただの小さな島だった、モンサンミッシェルの地に、寺院を建立しました。不思議な伝説で、何といって良いのか解らない程の、司祭様の行動力です。
そんな由来もあるせいか、モン・サン・ミッシェル寺院の屋根の上には。守護天使ミカエル像が祀られています。
・ジャンヌ・ダルク伝説
ジャンヌダルクに、100年戦争での戦闘で、兵士達の先頭に立ち、戦いに挑む勇気を与えたのは、、
、同じモン・サン・ミッシェルの寺院を創るように伝えた、天使ミカエルだったと伝えられています。
守護天使ミカエルについて
ガブリエル、ラファエルと並ぶ三大天使。
ミカエルの守護天使としての役割は、地球上からあらゆる恐れや関連する否定的なものを取り除き、不安や恐れを断ちきること。
手にした剣で、これらを一撃のもとに取り除く。私達が真実に直面した時、どんな障害や恐れでも克服できる勇気を与えてくれる。強さと真実の守護天使
モン・サン・ミッシェルとジャンヌ・ダルクの2つのフランスの言い伝えに登場する、守護天使ミカエルのキーワード
「創造性、強い信念、行動」は
藤田夫妻のお話と、同じものがあると、少し不思議に思いました。
藤田夫妻との巡り合わせに、感謝を込めて
南仏カタリ派の里よりBIJA
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