
フランスで日本の禅はZENとしてポピュラー
これは、、、
フランス人が禅寺で座禅をすると、いう訳ではなく
日常会話で
「彼女は凄くZENな人だ」とか
「ZENなインテリアが素敵」とか
表現コトバとして固有名詞化、形容詞化しているんです。
つまりフランスでZENとは
出典:http://sho.goroh.net/
「静けさ、シンプルな美しさ、等」を表現する時のコトバなんです。
さて、
このZENは果たして、どうやって、こんな風に、
フランス表現コトバとして、使われるようになったのでしうか?
と、、いうお話のまとめです。
禅てナニ?
「静かに座り、在るがままの自分を、を只観ている」
という、インドから渡来した瞑想法。
瞑想の静かな状態から、物事を観る事を、表現したもの。
それが、、禅文化。
一風変わった表現の、書や画。
それらが、フランスの「ZEN」という、コトバの素になったというのは、察しがつく所です。
ですが、日本では全然
「コレて禅でいい感じじゃない?」とか
「僕の彼女は、ムチャクチャ禅で凄い」
とは、言いませんね。
日本発の禅が、なぜフランスでZENとなったか?
出典:http://tokubooan.jp/
「これって凄くZEN!!!」
(C’est très zen)
などと、普段使われるコトバになったのか、、です。
少しばかり、長〜い禅の歴史から、、、
日本の禅が、フランスでZENになるまで
「禅」発祥の地インドでは、サンスクリット語、座って瞑想する
「ディアン(Dhyan)」が、
中国で同意で近い音の「座(chan)」になり、
日本では「禅(zen)」になりました。
写真出典:http://n-wanpug.sakura.ne.jp/
日本ではダルマさんで、お馴染みの、達磨大使が禅を、インドから、中国へ伝え、
日本に伝来したのは鎌倉時代。
庶民や武家の間に広まり、禅の寺院内の修行のみでなく、禅僧による、文学や水墨画などの、禅文化活動も広まり、今でも多くの日本の物事、伝統の基礎になっています。
その後時代が下っても、延々と禅の伝統は続き、受け継がれ確立されて行きました。
そして20世紀中頃
こうして、日本で確立された禅を禅文化と供に、学者、鈴木大拙、俊隆らが、1960年代に著書などを通じて、アメリカ、ヨーロッパへ紹介しました。
時に盛んだったビートニック運動(詩人アレン・ギンズバーグなどが有名)そして、当時のヒッピームーブメントの風に乗り、欧米の文化圏に拡散されました。
写真出典:http://ameblo.jp/koten511/entry-10080940573.html
フランスにも辿り着き、瞑想とその文化と云うふうに、受け入れられました。
ZENなスペース
写真出典:http://withplace.info/
欧米では、禅とは
東洋の哲学思想「観」「静」「空」として、人々に広がりました。
例えて云うと
東洋的な、簡素な美しさ
武道の達人の「気合い」などの目に見えない不思議な迫力
そして、フランス人が日常で、
東洋の神秘的な何か、簡素な美しさ
西洋文化の持っている様式美とは全く違う魅力。
を表現する時、褒め言葉として、「ZEN」と表現するんです。
フランスにしばらく住んでいるのですが、私にはフランス人は、どこかZENを通じて日本人を見て
いるように思えます。
写真出典:http://n-wanpug.sakura.ne.jp/
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トップ写真出典:http://www.cnn.co.jp/